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Date: Wed, 25 November 2009 Category: コラム Tags: , , ,

『経済産業省は11日、携帯電話に多く含まれるレアメタル(希少金属)や貴金属の回収を進めるため、使用済み携帯電話を、最高5万円の商品券が当たる応募券と交換する事業を21日から始めると発表した。「たんすケータイ あつめタイ」と銘打ち、来年2月28日までの100日間行われる。商品券の総額は2億3000万円。

 対象は携帯電話、PHS。データ通信カード。協力する計約1800店の家電量販店や総合スーパー、携帯電話ショップに持ち込むと、個人情報が読み取れないよう穴を開けて、回収される。携帯電話会社の販売店は今回、事業に参加しない。

 回収の際、2500円以上の携帯電話を新規購入または機種変更した場合は5万円・5000円・1000円の商品券が、回収のみに協力した場合などには1000円の商品券が、それぞれ当たる応募券を交付する。

 携帯電話は、クロムやコバルトなどのレアメタルが使われており、有望なリサイクル対象とされている。ただ、高機能化に伴い、古い端末を保有する利用者が増加しており、国内には未回収の使用済み端末が約2億台あると試算されている。』

最近よく聞きますね、この「レアメタル」って。

金属のうち,埋蔵量が少なかったり採取が難しかったりなどを理由に、生産量や流通量が非常に少ないもの。これをレアメタルと言います。まあ読んで字のごとくですね。

国際的な定義はありませんが、日本では経済産業省がプラチナやニッケルなど31種類の金属をレアメタルに指定しています。

以下グリーンITより抜粋

 各レアメタルは、生産量は少ないものの,今やレアメタルは自動車やエレクトロニクスなどの基幹産業に欠かせない金属になっている。例えばネオジムはハイブリッド自動車の動力モーターやハードディスクの磁性材に, コバルトは携帯電話の充電池の材料に,プラチナは自動車の排ガス浄化装置に使われている。鉄が「産業のコメ」といわれるのに対して,レアメタルは「産業のビタミン」とも呼ばれる。

 ここ数年,レアメタルの国際市場価格が軒並み上がっている。2002年から2007年までの5年間で, ニッケルは約8倍, ネオジムは約6倍, タングステンは約4.7倍, プラチナは約2.5倍に価格が上昇した。新興国の台頭で, 自動車や携帯電話などの生産量が急速に増えて需要がひっ迫しているだけでなく, 中国やロシア, アフリカといった資源産出国が, レアメタルの生産や輸出を制限したり, 自国内での需要を優先する政策を取り始めたことが大きい。

 世界の産出シェアをみると,中国はレアアースの93%,タングステンの90%を占める。また南アフリカは,プラチナの78%,クロムの43%を産出する。このように産出国が一部に限定されると,消費国は産出国の生産計画や戦略に大きく左右される。実際に,中国は2006年から現在までに金属原料の輸出関税を4回にわたって引き上げ, 南アフリカもレアメタルの国際価格の上昇に合わせて課税額を増やす制度を検討している。

 こうした国際情勢の中, 日本政府も産業競争力を維持する狙いから, レアメタルの安定供給確保に乗り出している。資源外交によってレアメタルの供給源を多様化したり,電子機器などレアメタルを含む使用済み製品のリサイクルを推進したり, レアメタルの備蓄を増やしたり代替材料を開発する,といった取り組みがある。

 中でも,使用済み製品のリサイクルは, レアメタルの価格を安定させるほか,鉱山開発による環境破壊を抑える効果もある。液晶パネルの電極材に欠かせないインジウムは, 2002年から2005年までの3年間に, 国際価格が12倍に跳ね上がったが, 現在はピーク時の半値ほどに落ち着いている。非鉄製錬会社がリサイクル能力を増強し, 国内需要に占める再生品の割合を6割まで引き上げた結果, 価格が安定した。

 

との事です。

ようは充電池の材料のコバルトなんかは、産出量が少ないので回収して再利用したい!って感じでしょうか?